RollingStoneGathersNoMoss文化部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

◯◯◯も◯◯◯も◯◯◯も 展@東京ミッドタウン・デザインハブ 2015年4月23日(木)

この後ろには更に「◯◯◯も◯◯◯といえる」との文言が付く。

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随分と長いタイトルだ。


会期は~5月31日(日)まで。

会場内はかなり雑然と
多様な文物が並んでいる。


例えば『Carton/島津冬樹』の〔北半球の段ボール〕。
北半球に在る各国で使用されている段ボールが
幾つも幾つも置かれている。

実際に触ってみても、国別に感触の違いはあまりないようだ。
しかし当たり前だけど、書かれている文字の書体や
意匠はかなり風合いを異にしている。


『権田直博+N.P.O』の〔projection 風呂ンティア/似顔絵 projection〕。
電話で口述された印象を頼りに、似顔絵を描くという
あまりにも馬鹿馬鹿しいプロジェクト。

出展者の何人かの似顔絵も並び、
勿論本人を知らないので相似の判断はできないけど、
いやいや、どう見たってこれは違うだろう。
だってモノによっては人の顔の体を成してないし。


『地理人』の〔ありそうで実在しない都市の地図〕。
遠くから見れば新宿のようだけど、近寄れば
地名も線路や道路も、まるっきり異なる
匿名性を帯びたどこか。

意識してこれを画けるのは
凄いと思った。
だって必ず記憶が表出して、日頃見ている場所と
近似する筈だし。


『萩原俊矢』の〔エクスプローラー(アマゾンにいくぞー!)〕は
「このPCはインターネットに接続されているので
ご自由にお使い下さい」との貼り紙がある。

でもディスプレィの傍には、
マウスもキーボードも無い。

ではそれらは何処かと言えば、20mも離れた部屋の対面に
双眼鏡と共に置かれている。

覗き込みながらなんとか動かそうとするけど、いやいや
基本ムリだって。

歯痒さが、どんどん満ち溢れ、次第にイライラして来る。

しかし、ほんの20年くらい前までは、
カタチは違うけど、ネットってそんなに自由度が高いもんじゃなかったよね。
そのコトを思い出した。


いや~、よくこれだけお馬鹿な作品を集めたもんだと、
かなり感心してしまった。

いや、これは、褒め言葉なんですけどね。