封切り五日目。
席数224の【CHANTER-1】の入りは満席の盛況。
極めて異色な作品。
しかしプレビューを前にして問題が山積み。
主演に加え、制作・脚本・演出も兼ねる主人公は
精神的に追い詰められて行く。
主演に加え、制作・脚本・演出も兼ねる主人公は
精神的に追い詰められて行く。
舞台となる劇場から
カメラはほぼ外に出ることがない。
カメラはほぼ外に出ることがない。
出たとして近隣に在るバーとかその程度で
極めて狭い範囲内で物語りは進行する。
極めて狭い範囲内で物語りは進行する。
観客にも閉塞感が伝わる。
主人公と視線を共有するような造りは、
こちらの神経までひりひりとして来る。
主人公と視線を共有するような造りは、
こちらの神経までひりひりとして来る。
勿論、ドアの開閉のタイミングや
夜~朝に変わるシーンで繋ぎは行われてはいるのだが
(特に、カメラが夜空にパンし、
下りて来た時には朝になっているシーンでは
〔1900年〕を思い出して、はっとした)。
夜~朝に変わるシーンで繋ぎは行われてはいるのだが
(特に、カメラが夜空にパンし、
下りて来た時には朝になっているシーンでは
〔1900年〕を思い出して、はっとした)。
しかし往時の面影は何処へやら。
さすがに同年代の男性に比べれば
立派な体躯ではあるものの随分と弛みが来ており、
その老醜に近いカラダを衆目の前に晒すのは
随分と勇気の要ったことだろう。
さすがに同年代の男性に比べれば
立派な体躯ではあるものの随分と弛みが来ており、
その老醜に近いカラダを衆目の前に晒すのは
随分と勇気の要ったことだろう。
実際はそうでないことは映像で提示される。
しかし、観客の側にも現実とも
幻想ともつかない場面として提示され、
観ていても次第に、曖昧な境目に陥ってしまう。
しかし、観客の側にも現実とも
幻想ともつかない場面として提示され、
観ていても次第に、曖昧な境目に陥ってしまう。
所謂、内幕モノに分類されるのだろうが、
嘗て無かった表現は頗る斬新。
嘗て無かった表現は頗る斬新。
が、中途で席を立った客も、
一人や二人ではなく、
エンターテイメントの皮を被った硬質な作品であるから
拒絶するヒトも出ては来るだろう。
一人や二人ではなく、
エンターテイメントの皮を被った硬質な作品であるから
拒絶するヒトも出ては来るだろう。
評価は☆五点満点で☆☆☆☆★。
ノミネートされた殆どの作品を観終えて思うことだが、
ほぼ外れがないもの。
ほぼ外れがないもの。