RollingStoneGathersNoMoss文化部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

ポーラ ミュージアム アネックス展2015@ポーラ ミュージアム アネックス 2015年3月22日(日)

「凝縮と拡充」なる副題が冠され
会期は~4月5日(日)まで。

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が、次回展の予告が
”ポーラミュージアムアネックス展2015(後期)”と記されているところを見ると
どうやら本展は”前期”の位置付けらしい。

出展者は四名で、その名前からは何れも女性、
しかも生年も七十年代と共通している。


その中で『吉本直子』が気になった。
彼女の作品とはここでも対面しているわけだが、
どうやら本作も、同じ系譜に位置付けられ、しかもより直截的。

白木の小さな箱が幾つか並べられ、
その中にはお馴染みの白い衣装。

ただ、異なっているのは、例えば「前だて」の部分だけがそのまま残され、
それ以外の各パーツについては細かく裂かれ、「こより」のように細くよられ
編まれる前の毛糸みたいに束ねられている。

添えられているキャプションには、送られた来た
ある故人の服を使用したとある。

素材とされている白い衣装の種類は様々。

であれば、我々はそれを前にした時に、
自ずと故人の遺伝子や記憶の脈絡に思い至ってしまう。

その細い一本一本が、疑いも無く過去を伝えている。


”後期”の出展者は、まだオープンになっていないけれど、
これに近い力作が期待できそうで楽しみだ。