封切り七日目。
席数の130の【シアター2】の入りは九割程度。
「ALS」の物理学者として知られる『ホーキング』博士の半生記。
と、共に、糟糠の妻であった『ジェーン』についても
かなりの時間を割いて語られる。
と、共に、糟糠の妻であった『ジェーン』についても
かなりの時間を割いて語られる。
自分達がモノゴコロついた時には彼は最早そのような状態であり、
我々はカラダの不自由な状態しか知らない。
が、よくよく考えてみれば当たり前のコトだけど
それ以前には人並みの生活や青春があったわけで
本編ではその辺の情景を、煌くような美しさで描き出す。
我々はカラダの不自由な状態しか知らない。
が、よくよく考えてみれば当たり前のコトだけど
それ以前には人並みの生活や青春があったわけで
本編ではその辺の情景を、煌くような美しさで描き出す。
博士が今見る様な症状になったのは60年代前半のことなので、
もう半世紀も命を繋いでいるのは驚嘆に値する。
もう半世紀も命を繋いでいるのは驚嘆に値する。
劇中でも、当時の医者からは余命二年を告げられているが、
それが現在まで永らえているのは、本人の努力も勿論だろうけど、
科学や医療が長足の進歩を遂げたことも大きいだろう。
それが現在まで永らえているのは、本人の努力も勿論だろうけど、
科学や医療が長足の進歩を遂げたことも大きいだろう。
足の機能が失われれば、最初は車椅子が、やがては電動に変わり、
声が失われれば、合成音声システムがとって変わる。
声が失われれば、合成音声システムがとって変わる。
介護のシステムについても同様で、ただそれは、
以降一家の生活に影を落とすファクターになって行くのだが・・・・。
以降一家の生活に影を落とすファクターになって行くのだが・・・・。
それにしても、最近の作品に頻出する傾向で、
存命中の人々を伝記風に描くのってどうなんだろ。
存命中の人々を伝記風に描くのってどうなんだろ。
スタッフロールには、
原作として『ジェーン』の著書が使われている旨のクレジットがある。
原作として『ジェーン』の著書が使われている旨のクレジットがある。
そのためだろう、主人公達の微妙な関係については、
あくまでも、もやもやっと描写され、その間に何が起きたかについては
見る側の判断に委ねられている。
あくまでも、もやもやっと描写され、その間に何が起きたかについては
見る側の判断に委ねられている。
それが気遣い、なんだろうか。
ちょっとフラストレーションの溜まる瞬間ではある。
ちょっとフラストレーションの溜まる瞬間ではある。
多分、二人は出来上がった作品を実際に鑑賞しているのだろうが、
その時の反応はどんなものだったんだろうか。気になる。
その時の反応はどんなものだったんだろうか。気になる。
評価は☆五点満点で☆☆☆☆。