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好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

戦後世代の横顔-パリの革新、1950~60年代@目黒区美術館 2015年2月28日(土)

一般の入場料は500円だが招待券を頂いた。

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会期は~3月22日(日)まで。

秋岡芳夫全集3”が併催されており、且つ
「ふたつの時代-所蔵品でたどる「パリの日本人」 第二部」の
副題が冠されている

勿論これの続編で、
招待券が入手できたのは勿怪の幸い。


しかし、抽象画が多いことや、一般には名の広まっていない画家の多いこともあってか
場内はかなり空き空きな状態。

それでも幾つかの点を注視することで
かなり楽しく拝見させて頂いた。


中でも「目黒ゆかりの滞仏作家」のコーナーに並んでいる
『成井弘』のスケッチブックが興味深い。

添えられているキャプションでも言及されているように、同じ裸婦でも
最初は情緒的な描写が、次第に幾何的に変化し、
最後は肉感的になる変遷が、
短い期間で劇的に起こることを目の当たりにするし、
彼が師と仰ぐ『フジタ』のアトリエで、
同じモデルをデッサンした一枚を観れば、
確かに、腕を頭の下に置き、白いシーツの掛ったベットの上に横たわる裸婦は
お馴染みのポーズだが、その表現の差は・・・・。

面白い、面白い。表現者が変れば、此処まで異なるモノなのか。