封切り六日目。
席数235の【シアター1】の入りは二割程度。
客層は高齢者が多く男女比は半々。

ある映画の科白にあるように
「人はかいぐりかいぐり生まれ、かいぐりかいぐり死んでいく」。
なのにここでは、「死」が濃厚な密度で描かれる。
「人はかいぐりかいぐり生まれ、かいぐりかいぐり死んでいく」。
なのにここでは、「死」が濃厚な密度で描かれる。
「悼む人」は不遜である。
日本では一年間に120万人内外が死んでいる。
しかし、それだけの数を一人で「悼む」わけには到底いかない。
日本では一年間に120万人内外が死んでいる。
しかし、それだけの数を一人で「悼む」わけには到底いかない。
なので、新聞や雑誌の記事から事件性の高いものを
取捨選択し「悼む」。あくまでもどれを選ぶかは自分の判断である。
取捨選択し「悼む」。あくまでもどれを選ぶかは自分の判断である。
しかし、それは故人の一側面でしかなく、
実際はどうだったかは判らない。
あくまでも自身が解釈した人となりを勝手に胸に刻んで置く。
実際はどうだったかは判らない。
あくまでも自身が解釈した人となりを勝手に胸に刻んで置く。
「悼む人」は弧絶している。
なので、最早人々が普段の生活を取り戻している領域にずかずかと入り込み
周囲の都合も考えずに勝手に「悼む」。
そのことで平穏な生活がかき乱されるかもしれないのに
全くお構いなし。だって自分が「悼み」たいんだから。
なので、最早人々が普段の生活を取り戻している領域にずかずかと入り込み
周囲の都合も考えずに勝手に「悼む」。
そのことで平穏な生活がかき乱されるかもしれないのに
全くお構いなし。だって自分が「悼み」たいんだから。
たまさか劇中でも、彼のそういった行為に相反する人々の描写がある。
が、多くは、
「悼む」ことにより故人の記憶が違う想起をされた良かった良かったと、
「悼む」行為を邪魔するなんて、なんて心が狭いんだろうと、
取ってしまうだろう。実は「悼む人」の行いこそが身勝手かもしれないのに・・・・。
何とも言えない、いやらしい作為を感じてしまう。
が、多くは、
「悼む」ことにより故人の記憶が違う想起をされた良かった良かったと、
「悼む」行為を邪魔するなんて、なんて心が狭いんだろうと、
取ってしまうだろう。実は「悼む人」の行いこそが身勝手かもしれないのに・・・・。
何とも言えない、いやらしい作為を感じてしまう。
で、その違和感は終盤に近づくに連れ強くなる。
生きているモノよりも、死んでしまったモノの方が大切なのかと。
生きているモノよりも、死んでしまったモノの方が大切なのかと。
評価は☆五点満点で☆☆☆。
にもかかわらずこの評点を付けるのは
偏に『石田ゆり子』の濡れ場があるからに拠っており、
御歳四十五歳の裸身は、本人のものかパーツによってはスタンドインかは
定かではないが、かなりのエロさが充満している。
偏に『石田ゆり子』の濡れ場があるからに拠っており、
御歳四十五歳の裸身は、本人のものかパーツによってはスタンドインかは
定かではないが、かなりのエロさが充満している。
なまじ苦労を重ねて疲れた顔のメイクなので
余計にそう感じてしまう。
余計にそう感じてしまう。
本作唯一の収穫であるとともに、「R15+」も成る程と
思わせる場面なのだ。
思わせる場面なのだ。