封切り二日目。
席数175の【シアター4】入りは四割程度と
ちょっと寂しい。
ちょっと寂しい。
客層は中高年のオジサンが単身で来ているケースが
圧倒的に多く(あ、自分もそうだ)、
皆、劇場を出る時には
『トヨエツ』になりたい願望があるんだろうか。
圧倒的に多く(あ、自分もそうだ)、
皆、劇場を出る時には
『トヨエツ』になりたい願望があるんだろうか。

「男」を演じるのは『豊川悦司』。
更に身長が高く、年齢的にも等身大。
オマケに白いシャツが常に黒いパンツにインしている装いは
フエロモン振りまきまくりで、
コウイッタオヂサンニワタシモナリタイ
と、鑑賞者は誰もが思うだろう。
更に身長が高く、年齢的にも等身大。
オマケに白いシャツが常に黒いパンツにインしている装いは
フエロモン振りまきまくりで、
コウイッタオヂサンニワタシモナリタイ
と、鑑賞者は誰もが思うだろう。
「女」は都会での不倫の恋に疲れ、田舎の祖母の懐で安らぎを覚える。
しかし、その祖母が突然に亡くなってしまう。
しかし、その祖母が突然に亡くなってしまう。
「男」はその祖母と、嘗て関わりがあったことが冒頭提示される。
それもかなりのっぴきならない関係で
そのことが五十を過ぎても(モテまくりなのにも係わらず)
恋愛に臆病になっている背景であることも提示される。
それもかなりのっぴきならない関係で
そのことが五十を過ぎても(モテまくりなのにも係わらず)
恋愛に臆病になっている背景であることも提示される。
そんな二入が祖母の暮らしていた家で出会う。
「男」はずかずかと「女」の領域に土足で踏み込み、
自分勝手な仕切りを次々と繰り出して行く。
「男」はずかずかと「女」の領域に土足で踏み込み、
自分勝手な仕切りを次々と繰り出して行く。
最初は反発した「女」ではあるが次第に「男」のペースに巻き込まれて行く。
当初は、強烈なエピソードがあるわけでもなく、
季節が知らずに移り変わって行く様に穏やかに、二人の関係性も変化していく。
季節が知らずに移り変わって行く様に穏やかに、二人の関係性も変化していく。
中途、思わずくすりと笑ってしまうギャグをはさみながらの描写は、
観る側の気持ちをも暖かくさせる。
観る側の気持ちをも暖かくさせる。
原作コミックからの引用も多いのだろうが、
脚本の組み立てがこなれている。
脚本の組み立てがこなれている。
評価は☆五点満点で☆☆☆☆★。
画面の中の緩やかな時間の流れに身を委ねているのが
何とも心地良い、珍しい作品。
何とも心地良い、珍しい作品。
時にやきもきしながらも、見る側をも焦らす
一つの手法なのだろうなと感心する。
一つの手法なのだろうなと感心する。
このテンポを受け入れることができさえすれば、
もう本作の虜になったも同然。
久々に(ディテールを確認するために)、最初から見返したいと思った。
もう本作の虜になったも同然。
久々に(ディテールを確認するために)、最初から見返したいと思った。
特に「女」が僅かずつ変容して行く表現が
どのようになっていたのか。
どのようになっていたのか。
当初はぼ~っと観ていたので、完全に見逃してしまっている。
返す返すも残念な(自分の)鑑賞態度だった。
返す返すも残念な(自分の)鑑賞態度だった。