封切り三日目。
席数126の【シアター8】の入りは十名ちょっと。
客層は高年が多く男女比は9:1程度。
何れも単身での来場で、
本編は彼等・彼女等(おっと、自分も同類だ)が、
感涙に咽ぶ仕掛けが横溢している。
何れも単身での来場で、
本編は彼等・彼女等(おっと、自分も同類だ)が、
感涙に咽ぶ仕掛けが横溢している。
当然、和解や心が通い合うためには、それなりの仕掛けが必要だが、
野球に於いては「キャッチボール」という最大の武器がある。
野球に於いては「キャッチボール」という最大の武器がある。
かなり簡便にできてしまう動作だから、幼い頃に親と体験した経験は
殆どの人であるのでは。
殆どの人であるのでは。
本作ではこの「キャッチボール」がかなり有効に使われ、
それも息子ではなく娘とのそれである。
それも息子ではなく娘とのそれである。
諍いも和解も全て、この動作を通して行われ、
度毎に観客のお父さんたちは涙をふりしぼる。
度毎に観客のお父さんたちは涙をふりしぼる。
ましてや、「娘」を演じる『波瑠』が妙に良い。
ほぼ等身大の世代の女子を、演技的にはまだまだだが、
子供と大人の丁度中間のような雰囲気を振り撒き、
世のお父さん達であれば、こんな娘が欲しいと思わせる
絶妙のでき。
子供と大人の丁度中間のような雰囲気を振り撒き、
世のお父さん達であれば、こんな娘が欲しいと思わせる
絶妙のでき。
またカメラも面白い。
意図してのコトだろうがドキュメンタリー風に、
時にぶれたりしながら、最初はかなりアップを多用する。
意図してのコトだろうがドキュメンタリー風に、
時にぶれたりしながら、最初はかなりアップを多用する。
これが主人公二人の最初の緊張感、
しかし、後での交情への変化の布石となり、印象的。
しかし、後での交情への変化の布石となり、印象的。
評価は☆五点満点で☆☆☆☆★。
成る程、戦力が偏らずにフラットになり、
全員野球でチカラを発揮したチームが勝つための方策だろう。
とは言うものの、昔からの強豪校が出場機会が多くなるのは
いかんともしがたいんじゃないか。
なんてったって選手層の厚さが違うもの。
全員野球でチカラを発揮したチームが勝つための方策だろう。
とは言うものの、昔からの強豪校が出場機会が多くなるのは
いかんともしがたいんじゃないか。
なんてったって選手層の厚さが違うもの。