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好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

岡部嶺男 火に生き 土に生き 展@智美術館 2015年1月12日(月)

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一般の入場料は1,000円だが招待券を頂いた。

会期は本日が最終日。
それが為だろう、会場内はかなりの人の入り。
嘗て、こんなに混んでいるのを見たことがないし。


もう故人ではあるが、この作者の存在そのものが面白い。

並べられている作品を順に観て行けば、それは一目瞭然。
{黄瀬戸}{瀬戸黒}{志野}{織部}{灰釉}{鉄釉}{飴釉}{青磁}{天目}
どれだけの技法が試されているのか。

そして端正な姿の茶碗がるかと思えば、
大きな石の塊りにも見える、無骨で肌の分厚い、縄目を纏った
力強い作品もある。

これらが同時代に並行して造られているんだから
何という振れ幅の広さだろうか。
もう驚嘆するしかない。


幾つかの瓶子に到っては、あまりの火の強さに
最初からヒビが入り、それを接いであったり
肩の部分が内側に崩落したりしてもお構いなし、
泰然とそこに在る。

う~、あまりの存在感に、観る側がたじっとなってしまう。


それを成立させるために、二割ほどの作品は
他の美術館やコレクションの所蔵品を借り受け展示。
キュレーターの努力にも頭が下がる。