RollingStoneGathersNoMoss文化部

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映画 ST 赤と白の捜査ファイル@109シネマズ川崎 2015年1月10日(土)

封切り初日。

席数175の【シアター4】は満員の盛況。

客層は若年のカップルが圧倒的なんだが、
小~中学生の女子を連れたお母さんの姿も高頻度で、
成る程、地上波での放映時は、こういった視聴者層だったのね。

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良かったのか、良くなかったのかは判らないけど、
本編放映時はほぼ未見。
それでもテレビで流れているのをチラ見していたので
最低限の人間関係と造形はおぼろげながら認識している。

ではあるが、あまりに細かい引用については
多分着いて行けてなく、他の観客が笑っているところで
無反応でいることは、ちょっと悔しい気持ちになる。


先ず小さな事件が起こり、それが次の大きな事件へと発展する。
その間に、「ST」課員五人の特技をテンポ良く見せ
観客に紹介して行く。

この流れであれば、初見の人も十分に主要人物の特性を理解でき、
成る程、こなれた造りになっている。

やや超常じみた能力もあるけれど、
それはご愛嬌、この程度は許容範囲。


同時に、それを取り巻く人々との関係性も描かれ、
彼等の会話はほぼ漫才のよう。
これが本作に通底する面白さのキモなのも理解でき、
その流れに単純に身を委ねられれば、
特有の世界観を十分に堪能できるのだろう。
少なくとも自分にとってはそうであった。


仕掛けられた謎は伏線張りまくり、ではないけれど
十分に練られており、倒叙を多用した見せ方の構成も
堂に入っている。

正直あまり期待してなかったのだが、
かなり満足して劇場を後にした。


評価は☆五点満点で☆☆☆☆。

その視聴者層を意識しているのか、
二つの人間関係、仕事仲間と母娘が
実は主線として描かれ、けして観る側におもねるわけでなく
イイ題材を得ていると、
やはり視聴率昨年三冠のNTVの勢いと感心する。