封切り二日目。
席数150の【SCREEN4】の入りは七割ほど。

蜂の大量死については
『ローワン・ジェイコブセン』の〔ハチはなぜ大量死したのか(2009年)〕が詳しい。
もっとも今回の首謀者『テディ(ジェシー・プレモンス)』は養蜂をしつつも、
自身が管理する巣箱でそのような事象を目の当たりにしたわけではない。
あくまでも仄聞であり、
巣箱に蜂を囲うことで蜂蜜を得、
受粉により作物を収穫するとの
人間との共生関係にどこまで思い至っているかは疑問。
『テディ』は陰謀論者。
「アンドロメダ星人」が地球人に紛れ込み、
侵略を開始しているのだと真剣に信じている。
それには母との関係性が背景にあるようだが、
幻想的なシーンで語られるにとどまる。
『テディ』は彼を信奉する従弟の『ドン(エイダン・デルビス)』と共謀。
異星人と目した製薬会社のカリスマ経営者『ミシェル(エマ・ストーン)』を拉致し監禁する。
その際、宇宙との通信機能を持つ(と、信じた)毛髪を
丸刈りにする念の入れよう。
やがて目が覚めた『ミシェル』は冷静さを取り戻し、
対話を重ねることで二人の曲解を解こうとするが、
凝り固まった思想とはどこまでも平行線、
遂には電気ショックによる拷問までエスカレーションする。
少数の陰謀論者による愚行と
笑って済ませられないのは、
イマイマの世界のニュースが、嫌でも目に耳に入って来るから。
米国の「福音派」の中には「聖書」の言葉を絶対視し、
「イスラエルを祝福するものは神に祝福される」との意の文言を
真正に受け止めている人々も多くいると聞く。
原作は『チャン・ジュナン』による韓国映画、
〔地球を守れ!(2003年)〕。
韓国の作品だからといって洋画の影響は受けているハズで、
〔コレクター (1965年)〕に近しい展開は
容易に想定できるところ。
『ミシェル』がどのようにして窮地を脱するかが見どころの
サスペンススリラーも、
予想だにしない展開が次々と繰り出され、
終盤までスクリーンに目が吸い寄せられる。
評価は、☆五点満点で☆☆☆☆。
一件が落着した後の展開は更に驚愕。
蛇足のように見えながら、
冒頭のシーンに提示された環境への危機感の
鋭い風刺も含んでいる。