彼女の作品は、過去に幾つもの場所でふれている。
「東京写真」
「資生堂」
「(故)ガーディアンガーデン」
などか。
手法は共通で、撮った写真を素材に
幾つかの再加工を施す。
とりわけ、映像との組み合わせた作品化は巧妙だった。
本作のタイトルは”印刷と幽霊”。
会場内には多くの作品が展示されてはいるものの、
基になっているのは、ほんの数枚の写真。
ぐるりと見渡せば、
同じモチーフが繰り返し目に入る。
映像と組み合わせた過去作は
独特の揺らぎを感じたのだが、
本展はあくまでも「印刷」され固定化されたもの。
その中に「幽霊」、見えぬものの気配を
鑑賞者は感じ取ることができるのか。
会期は~12月1日(日)まで。