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退任記念 斉藤典彦展@東京藝術大学美術館 陳列館/正木記念館 2024年11月3日(日)

”水の國/白き森”と付されている。


日本画}でありながら表現は{抽象}。

例えば〔蒼山〕や〔なつのやま〕と題された作品は
タイトルは似通っていつつ、
共に山の風景には見えず。

おそらくは作者がその場で感じた心象を
画面に落としているよう。

凡人な我々は、たぶん
同じようなシチュエーションで目を閉じても
山の形や翠の木々しか脳内には浮かんで来ないだろう。


〔WL-00*〕や
〔in her garden-*〕といったタイトルの作品が
複数あるのも特徴的。

中に共通するイメージを探そうとするのだが、
なかなかに・・・・。


〔隻日抄〕と題された『斉藤佳代』との共作の「折本」が面白い。

表現の異なる画が交互に現れる見せ方も含めて。


会期は~11月10日(日)まで。