写真家『十文字美信』が
@「大乗寺」で撮り下ろした写真の数々。
副題では「大乗寺十三室」となっている。

同所は『円山応挙』と、その一門が描いた襖絵で有名。
それ以外にも『長沢芦雪』の〔猿〕なども。
圧巻なのは、〔松に孔雀図〕を原寸以上に引き伸ばしディスプレイした一角。
背後からの灯りと、近接して観ることで、
通常では味わえない細部までの鑑賞が可能に。
墨の濃淡や筆さばきが眼前に迫って来る。
もう一つは、複数の写真を組み合わせることで、
あたかも自分が「客殿」の中に入り込んだように錯覚をさせられる一角。
どうやら自然光や蠟燭の朧げな明かりだけで撮られているようで、
陰影のある画面がそういった印象をより強く持たせる。
常のホワイトルームが
近接と引きが融合した
不思議な空間に変容する。
会期は~10月20日(日)まで。