ギャラリーコレクションから
モノクロ・カラー合わせて
六十点ほどが並ぶ。
主に風景の写真も、
観ているなかで時間の概念や景色の大小が次第に曖昧な感覚に。
或いは、目に見えるものと実在の境界も同様に
不確かなものに思えて来る。
『広川泰士』の作品は長時間のシャッター開放で
不動の山のぐるりを星が円を描き周回。
一つの画面に複数の時間が混在する。
『ウイリアム・ガーネット』の作品は
航空写真ながら被写体の大きさを錯覚してしまう。
『クリストファー・バーケット』の横に並ぶ三作品は
何れも樹を撮った写真ながら
左から順に{日本画}{油絵}{アクリル画}のようにも見え。
作家たちはこれらをものするために
どれだけの工夫を重ね
膨大な時間と過酷な環境を耐えたのか。
想いを馳せるだけで
一枚一枚が貴く思えてしまう。
会期は~8月7日(水)まで。