そのタイトルは言い得て妙。
「新宿」に所縁の有る画家の作品が、
情報量たっぷりの解説と共に
ずらりと並ぶ。
勿論、そのかかわりの深さは様々。
例えば『林芙美子』の旦那が画家だったことは本展で初めて得た知識。
また、『佐伯祐三』も知己を得ていたとはねぇ。
物故者、且つ昔の作品だけではなく、
存命者の最近の作品が並ぶのも妙味。
人物や静物よりも
景色や風俗を描いた作品が多く、
昔と今を容易に比較できるのも良い。
『豊国』の浮世絵からは
「落合」がその昔は蛍の名所だったことが判る、とか。
モチーフとして繰り返し描かれる
落合/野方の給水塔/配水塔は
使用は停止されているものの
建造物としては残されており、
今でも偉容を見ることができるとか。
一度、訪れてみたいものだ。
会期は~6月11日(日)まで。