サブタイトルの「その夜の踊り子」は、
『赤堀雅秋』による舞台及び映画〔その夜の侍〕のもじりと思われ。
まぁそうした蘊蓄はどうでも良く、
本展はストリップ劇場の踊り子さんを写したもの。
『永井荷風』は「ロック座」に通ったと言うし、
『田中小実昌』も〔かぶりつき人生〕との小説がある。
写真家でも『森山大道』が〔にっぽん劇場写真帖〕で
やはりストリップ小屋を被写体としていたが。
とは言え、以前と比べれば、随分と少なくなってしまったと聞いている。
少し照明を落とした館内では、踊り子さんたちの
楽屋での素の様子や、舞台に出る前の張りつめた表情、
そしてスポットライトに照らされた肢体が
艶やかに活写される。
一旦、舞台に建てば、指先や爪先まで
神経の行き届いた踊りを魅せてくれるであろう彼女たちは、
そこから降りても尚美しい。
会期は~3月4日(土)で既に終了も、
@大阪では、この秋に展覧されるもよう。