本日は会期二日目。
それがためか館内の入場者は
随分と多い印象。
入館し、検温と消毒は常のコトだが、
今回に限っては「面談のご予約はありますか?」の
声掛けが(笑)。
これは勿論、展示に纏わる
イベントに関連した質問。
でも、事前に調べていないと、
ちょっとぎょっとするよね。
で、件のイベントは
【2階】の展示、『中澤大輔』の〔本郷職業紹介所〕に関連するもの。
今でこそギャラリーになってはいるけれど、
戦前に建造された時の役割は「職業紹介所」としてのもの。
その縁起を現代に蘇らせる試み。
建物の歴史を知り、働く意味をビデオで確認し、
更には面談に移る寸法。
ホントに参加する人、いるのか?と
訝っていたら、
面談室から出て来る人物に遭遇!
実際に、どんな会話をしたんだろ。
興味津々だ。
【1階】の展示は〔ユアサエボシ〕。
一種のパスティーシュか。
1983年生まれの作者が、
大正~昭和期を生きた『ユアサエボシ』との架空の画家に成り済まし、
描いた作品が並ぶ。
創造された略歴も掲示され、目を通せば
実在の場所・人物・事件も巧みに盛り込んで
如何にもそれっぽい。
そんな彼が1960~70年代に描いたと称する画は、
何処かで観た記憶があるような、しかしモチーフはなんだかイマっぽい。
【3階】の『齋藤春佳』の作品も、
この場所に纏わる記憶を扱ったもの。
全てに於いて、今回の展覧会のタイトルが
言い得て妙となっている。
会期は~3月21日 (月)まで。