地域の過去を知るのに、
やはり写真に勝る手段は無し。
時代毎に定点で撮影をされていればなおのこと。
市井の人々も記念に撮影をしているわけで
それらが一ヵ所に集められ整理されれば、
その価値はいや増す。
標題展のタイトルには「路面電車」と書かれているけれど、
「トロリーバス」を含め
嘗て都内に縦横に張り巡らされていた交通手段を懐かしむ企画。
今となっては
三ノ輪橋~早稲田を結ぶ「荒川線」しか残っていないけれどね。
そして恥ずかしながら、同線を利用したのは
長い東京生活でも一度きり。
もっとも、函館や松山、鹿児島、富山と言った
地方に赴いた際にはそこそこ乗っており、
その詩情を存分に認識はしており。
その経験からしても、
イマイマの都内に、こうした交通手段があれば
どんなに素晴らしかろう思う。
インバウンド観光の目玉にもなろうし。
1964年以降のモータリゼーションの進行が
失わせてしまった多くのものを改めて考えさせられる。
会期は~4月3日(日)まで。