本日が会期最初の週末。
それもあってか会場には三三五五人が訪れる。
ファイナリスト五名の作品が展示され、
グランプリの決定は11月10日(水)の公開審査による。
『阪東美音』の〔裸々〕は
モデルとなった女性達に
上は黒のタンクトップ、下はジーンズ
場所は屋外と共通の意匠を施し撮影する。
外見を共通化することで逆に
彼女らの個性や本質が浮かび上がる。
が、この手法はやや既視感あり。
『本吉映理』の〔One day, boys〕は性の同一性に
題を取ったもの。
今回の場合は、女性の体に男性の心。
その体現の仕方は様々でも、
何れも自身の強い意志が表出する。
『林煜涵』の〔850nm〕は
防犯カメラよろしく、
センサーが被写体を感知した時にシャッターを切る固定カメラの赤外線映像。
百鬼夜行とはこのことか、
漆黒の空間に浮かび上がる白い影の人々の群れは
何とも言えぬ薄気味悪ささえ醸す。
個人的いは、本作が一番のキモだが。
会期は~12月4日(土)まで。