標題館でも事前予約制は取りやめになったよう。
それでもエレベーターを降り入り口前に立てば
受付のおねえさんがやって来て
検温と手指の消毒。
当日は荒天の中の
ちょっとした降雨の隙間を突いて来たんだが、
さすがに来場者は多くない。
展示されている四名の中では
『花房(鈴木) 紗也香』の作品は
過去に観た記憶があるもの。
遠近が省略されたようにぺたんとした表現。
二次元と三次元が混交した不思議な空間認識。
鮮やかな色みも相俟って、
異世界に攫われたかのような感覚。
『倉和範』の作品は
「トマソン」で言うところの「純粋階段」が三つ置かれ
三段を上がった先には夫々にディスプレイ。
思わせぶりな文言が書かれてはいるも、
階段の前には大きな金属輪がぶら下がっているので
身を屈めねばならぬ。
その所作を含め、一連の作品とのことかな。
『オノ・ヨーコ』の「YES」を思い出したりもするんだが。
会期は~4月18日(日)まで。