封切り四日目。
席数118の【シアター3】は一席おきの案内の
実質59席が満員の盛況。
客層はかなり若めに振れている。
タイトルからも想定できる『リュック・ベッソン』の〔Le Grand Bleu〕との関連は
水中でのダイビングを共に扱っている程度で、
本作は徹底的に笑いに振り切った仕上げ。
他の(映画)作品からの引用が多い点では〔銀魂〕に、
或いは『江口寿史』による〔すすめ!!パイレーツ〕に近しく感じる。
劇場の予告編でもフィーチャーされている
すっぽんぽんでキャンパス内を遁走するシーンは確かにインパクトあり。
繰り返しのギャグとしてもなかなかだが、
回数が多くなり過ぎると却って鼻に付く見本のような出来。
この時間を少々削り、他のエピソードを取り込んだ方が
より楽しめたかも。
「vamos」の呪文が発せられる度に繰り返されるダンスシーンも
似た印象。
もっともこちらは{マサラームービー}を意識しているのかもしれない。
ラストのシークエンスでは、どんでん返しも用意され、
『英勉』らしい、ややお下品な表現も含め
最後の最後まで楽しませてはくれる。
評価は、☆五点満点で☆☆☆☆。
監督の直近のフィルモグラフィーを検めると、
2012~13年の〔貞子3D〕以外は
この手の作品が多いのね。
同方向を研ぎ澄ますのも良いけれど、
ぼちぼち異なる展開を観てみたいかも。