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好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

狩野派学習帳@板橋区立美術館 2020年8月8日(土)

「今こそ江戸絵画の正統に学ぼう」とのサブタイトル付き。

会期は~8月10日(月)まで。

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館の入り口には、マスク着用、等の注意書き。
階段を上がった入場口脇には消毒液。


場内は標題館には珍しいほどの入場者数。
お盆休みの初日でも、帰省や旅行ができない人が
来てるのかしら。

まぁもっとも、密になるほどではないけど。


四百年間、幕府の御用絵師として存続した{狩野派}の足跡を辿る。
大きな屏風を含め三十点強の展示。

ウイットに富んだキャプションを読みつつ歩を進めると、
最初はアバンギャルドであったのが
次第に先例重視に、手本を忠実に継承する方向に変わって行ったことがよくわかる。


今でこそ企業三十年とか言うけれど、それは変化の速い時代だからこそ。

動きの緩やかな江戸時代でなら、ましてや{狩野派}の絵を持つことが一つのステイタスなのを勘案すれば、
あまり変わらぬことも求められたのだろうと思ったりもする。

そのことを疑問に思わず粛々と工房で画業に勤しむ者、
或いは斬新な表現に挑む者、
長い歴史の中では多くのバリエーションが実際には輩出されたろう、と。