6月2日から営業を再開している標題館。
入り口には消毒用のアルコール液、
券売窓口の前には体温確認用のサーモグラフィー。
普段なら新聞掲載の割引券を持参するのだが、
残念ながらここ暫くでその告知は行われておらず、
正規料金の100円を支払い入場。
館内は密にならない程度の入り。
みんな、こういった施設への来場を
心待ちにしてたんだねぇ。
さて、標題展、
「隅田川に育まれた文化」との副題も冠され
博物館界隈は元々江戸時代には名所の集中地。
景色だけ、或いは美人だけ、はたまた
美人・役者+景色の浮世絵を中心にだいぶんな展示。
特徴的なのは個人蔵と表示されている作品の多さ。
それだけ標題館では過去目にしてなかった作品が並んでいる証左。
解説が詳細なのも同様。
読みふけりつつ絵も観るので、随分と時間が掛かってしまった。
それにしても思うのは、江戸期の市井の人々の素養の高さ。
識字率は当然としても、
見立てや引用は原本を知っている前提で描き込まれているハズ。
多くの人が古典や世情を理解していなければ不可能で。
創作する側は鑑賞者の力量を推し量りアテにし、
画面上でのコミュニケーションを取っていたのだろう。
直情的な日本礼賛ではなく、ホント凄いコトだと改めて思う。
会期は~6月28日(日)まで。