RollingStoneGathersNoMoss文化部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

バッドボーイズ フォー・ライフ@チネチッタ川崎 2020年2月1日(土)

封切り二日目。

席数488の【ACINE12】の入りは四割ほど。

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『ウィル・スミス』を一躍スターダムに押し上げた
バッドボーイズ』の続編『バッドボーイズ2バッド』の更に続編(笑)。

エピソード自体は『マイク』の過去が鍵ではあるものの、
こういった続き物ではありがちな
事前の予習復習が必須条件にはなっていない。

前二作を観ていなくてもそれなりに、
観ていれば余計に楽しめる構成なのが製作サイドの偉いところ。

勿論、「BADBOYS」の二人の関係性の妙と会話の面白さが
本作のエンターテインメントの過半を占めるので、
過去作の知識があるのに越したことはないのだが。


一作目の公開からほぼ四半世紀、現実の経年と同様
主要な登場人物も歳を取り
相棒の『マーカス(マーティン・ローレンス)』が引退を真剣に考え出したのが
一つの契機。

そこに『マイク』と、その周囲の人間を執拗に狙う敵が現れ、
お馴染みの銃撃・カーチェイス・爆発のシーンが延々と続き
その間にお下品なギャグもたっぷり挟み込まれる
このシリーズらしい構成要素を存分に味わった観客は
二時間強のカタルシスを得る。


評価は、☆五点満点で☆☆☆★。


ある一つだけの驚きのエピソードをレバレッジ
物語りを転がして行く製作サイドの剛腕は大したものながら
それ以外は単調な構成なのが璧に瑕。

もっともこの作品を嗜好する人の多くは
複雑さや深淵さなどは求めていないかも。

縦横無尽に展開されるド派手なアクションを楽しみ、
問答無用のはらはらどきどきを味わうのが
本シリーズの主眼なのだものな。