RollingStoneGathersNoMoss文化部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

美術

芸術未来研究場展@東京藝術大学美術館 2023年11月11日(土)

類似の企画は、名称は違えども過去にも有った記憶。 地方自治体や教育機関、企業とのコラボレーションの成果発表と週末を中心にワークショップ等も予定されているとのこと。 【本館 展示室3・4】の広いスペースにそうして生み出された作品や結果の報告が所狭…

美しさの新機軸@東京藝術大学美術館 2023年11月11日(土)

期間は明日が最終日。 例年開催されているので「日本画・彫刻 過去から未来へ」との副題はそのまま、”公益財団法人芳泉文化財団 文化財保存学日本画・彫刻研究発表展”も今年で六回目。 年々、来場者は増えているようにも感じられる。 成果発表との形式ではあ…

薬師如来立像@東京長浜観音堂 2023年11月4日(土)

令和五年度は第四期までが予定されており、そのうち三期目にあたる本展。 会期は~11月31日(木) までで、おわすのは高月町柏原 八幡神社蔵の〔薬師如来立像〕。脇仏として〔日光菩薩立像〕〔月光菩薩立像〕がシンメトリーな造形で両側に配されている。 平安…

日本のアートディレクション展 2023@ギンザ・グラフィック・ギャラリー 2023年11月4日(土)

「ADC」による今年も国内のアートディレクションを総覧できる絶好の機会。 が、不思議なことに今回は他所でも観たことがある作品がかなり多目。 一例として、〔静岡市「静岡市プラモデル化計画」の環境空間〕。 市場八割シェアの出荷量を誇る一大産業を上…

ささきなつみ展@UNPEL GALLERY / アンペルギャラリー 2023年11月4日(土)

「第8回トリエンナーレ豊橋 星野眞吾賞展 大賞受賞作家」と書かれている。 和紙を使った作品、皮を使った作品、陶を使った作品、と素材は様々なれど共通して薫るのは古墳時代を彷彿とされる土俗さ。 また、『N氏』が調査発見したという「リンジン」なる未知…

高精細複製品で綴る日本の美@キヤノンギャラリーS 2023年11月4日(土)

「綴プロジェクト作品展」と書かれている。 「綴プロジェクト」とは「文化財の高精細複製品を展示する作品展」とのこと。 で、これは素晴らしい企画と言い切ってしまう。 勿論、並んでいるのは高精細とは言え複製品。とは言え、その精細さが尋常ではない。 …

ユーリア・スコーゴレワ写真展@FUJIFILM SQUARE 2023年11月5日(日)

タイトルは”Salt and Tears”。 相撲に情熱を注ぐ女子を追った物語、と書かれており、なるほど土俵には塩と泪と、そして汗が染みこんでいるだろう。 被写体は女性力士の『阿部なな』。けいこ場での、試合会場での、真剣で力強いまなざし。そして彼女を支える…

中西学写真展@FUJIFILM SQUARE 2023年11月5日(日)

被写体は「ウルトラセブン」。タイトルに「55 years of ULTRASEVEN Inheritance」とあるように今年が放送開始55周年だという。 個人的にはリアル体験の世代。が、幼心には前作に比べるとかなり小難しかった印象。 まぁ今となって知恵も付き、その頃のスタ…

森田恭通 写真展@CHANEL NEXUS HALL 2023年11月4日(土)

写真展のタイトルは”ヴェルサイユ宮殿”。 『ルイ14世~16世』の居城として使われ、栄華としかし滅びの歴史を今尚伝えている建造物。 副題に「In Praise of Shadows」とも付されているように並んでいる写真の全てはモノクローム。 添えられているキャプシ…

川崎宿-1623~2023-@東海道かわさき宿交流館 2023年10月21日(土)

何週か前の「NHK 歴史探偵」は江戸時代の「旅」を取り上げていた。 本展で並べられているのは、まさしくその時に紹介された旅の小物やその様子の数々。 タイトルは400年の長きを示しているものの、展示内容は幕末~明治維新期に収斂しているので、余計…

ブンポニチ/文保日・展 2023@東京藝術大学美術館 陳列館 2023年10月25日(水)

【陳列館2階】のみの展示、且つ期間も10月20日(金)~26日(木)の僅か一週間と極短。 「大学院 保存修復日本画研究室」の主催も並んでいるのは修復品ではなく個々の創作。 二十六点ほどの中には院生のみならず教授や講師等のものも。 浮世絵に描かれてい…

立木義浩写真展「肖像/時」@写大ギャラリー 2023年10月25日(水)

「東京工芸大学創立100 周年記念展」とされておりモノクロ写真を主体に八十点ほどが並ぶ。 作者の代表的なシリーズから各々数点をセレクション。もう少し規模が大きければ、さながら大回顧展。 以前に観た作品が多いものの、やはり目が行くのは『加賀まりこ…

凪ぎ、揺らぎ、@トーキョーアーツアンドスペース本郷 2023年10月19日(木)

「TOKAS Project Vol. 6」とも書かれている。 【1階】【2階】【3階】の全ての入り口に標題の共通タイトルと作者名を記したプレート。 同館では、嘗て無かったと記憶している仕立て。 展示は『ジャン=マキシム・デュフレーヌ&ヴィルジニー・ラガニエール…

芥川龍之介がみた江戸・東京@たばこと塩の博物館 2023年10月19日(木)

一般の入場料は100円。 自分の『芥川』体験は父親が買い与えてくれた〔芥川龍之介名作集〕。「偕成社」の「(少年少女向け)現代日本文学全集」ながら〔地獄変〕や〔海のほとり〕〔河童〕までもが収録されており、ホントに子供向け?と、今となっては思う。 …

KAMIYAMA ART~卒業成果展受賞作品展~@UNPEL GALLERY 2023年10月19日(木)

標題展の後期。 会期は10月7日(土)〜29日(日)。 今回も記憶に残っているのはやはり好みの作品とのことで、『石川総一郎』の〔春〕や『吉積惟代』の〔距離〕の前で足が留まる。 財団ののHPも、 もっと多くの作品を掲載してくれれば良いのに・・・・。

雨宮庸介個展@BUG(リクルートアートセンター) 2023年10月15日(日)

@新橋の「G8」+「ガーディアン」⇒「BUG」で@グラントウキョウサウスタワー一階に移転オープン。 駅直ぐなのに加え、日曜日も営業しているのは有り難い。雨の日も濡れずに辿り着けるし。 ギャラリー以外にも、カフェやワークショップのスペースも。 訪…

KAMIYAMA ART~卒業成果展受賞作品展~@UNPEL GALLERY 2023年10月8日(日)

会期は二つに分かれ、前期:10月3日(火)〜15日(日)後期:10月17日(土)〜29日(日) 第1回~7回の作品が各十四点づつ展示されるとのことで、なるほど記憶に有る作品が幾つか。 並んでいる中では第4回の『岡田聡平』の〔Tank〕。 が、無料で配布されている図…

Elsa&Johanna写真展@BAG-Brillia Art Gallery-/BAG+2 2023年10月8日(日)

【BAG+2】の展示は『Elsa&Johanna』のユニットによるもの。 二人の作品は過去に観た記憶があり。 自らが様々な扮装をし、芝居の一場面宜しく決定的な瞬間を演じ、写真に納めている。 何れもドラマ性を感じさせる場面の数々。とは言え、少々、芝居がかっては…

齋藤陽道「絶対」@BAG-Brillia Art Gallery-/BAG+1 2023年10月8日(日)

珍しく、【BAG+1】と【+2】で別々の展示内容。ただ、即売形式なのは共通。 先ずは【BAG+1】へ、標題の写真展を観に。 並んでいる作品の全ては逆光で撮ったもの。なので太陽の光がぎらっと画面に存在し被写体の多くは陰になったりややぼうっとしていたり。 日…

林武史退任記念展@東京藝術大学美術館 本館/陳列館 2023年9月30日(土)

【本館 展示室3/4】と【陳列館1階】で開催。 ”石の勝手”とのタイトルが記されている。 これだけのスペースを使った展示は初めてとの記憶も一つ一つの作品が、その素材ゆえの大きさなのを勘案すればむべなるかな。 会場内には凛とした空気が漂う。 入り口…

うるしのかたち展 2023@東京藝術大学美術館 陳列館 2023年9月30日(土)

会期は明日が最終日。 【陳列館2階】のみでの開催。 自分の訪問のタイミングで説明会が開始され、それを目当ての来場者もおり、鑑賞だけ目当ての人間にとっては少々不都合な環境。 それでも解説を片耳で聞きながら、二十五名の出展作を丁寧に観て行く。 『…

第32回奨学生美術展@佐藤美術館 2023年9月17日(日)

十名の奨学生と二名の招待作家、一名の特別出品の作品が並ぶ。 「招待作家」と言えども、過去は「奨学生」だったわけでその中には『奥村彰一』の名前も。 代表作の{山水}が多く並ぶなか、一点だけの初期作があまりのスタイルの違いに驚く。ただ、これは以…

Stefan Sagmeister Now is Better@ギンザ・グラフィック・ギャラリー 2023年9月16日(土)

何とも面妖な展示物の数々。 古今の名画の上には、鑑賞を邪魔するかのような円や四角の複数の幾何学模様。 しかし、添えられたタイトルと展覧会自体のタイトル「Now is Better」を合わせればその意図は一目瞭然。 図形はヒストグラムで昔と今の数値的な変化…

石内都 初めての東京は銀座だった@資生堂ギャラリー 2023年9月10日(日)

何の衒いもなく、作者にとっての「銀座」が写真で紹介される。 1947年に生まれ横須賀で育った彼女にとっての「銀座」は我々の世代や育環境の人間とはまた異なる感慨がある場所なのだろう。 並んでいるのは直近のモノながらも、おそらく原風景は引きずってい…

山崎美弥子展@スパイラルガーデン 2023年9月17日(日)

「DAWNーkind of blue YAMAZAKI MIYAKO with /360° 2023」とも付されている。 同じ作者の作品展は二年前にも同時期に開催されていた記憶。 展示内容もその時と同様。(おそらく)水平線で分けられた海と空。しかしその境目は、やや滲んでいるようにも見え。 …

狩野派以外学習帳@板橋区立美術館 2023年9月16日(土)

「江戸にきらめいた民間の絵師たち」との副題が付されている。 行間からは「御用絵師」以外の作家を並べているようにも取れるが、実際には{狩野派}の作品も多く並ぶ。 この辺りは、同館お得意の「比較」を鑑賞者にさせるための配慮だろうか。 作者のプロフ…

窪田望 AIの余白@BAG-Brillia Art Gallery- 2023年9月16日(土)

【BAG+1】は展示、【BAG+2】が即売併用なのは毎度のコト。 今回は「AI」を利用した作品とのことで、壁面には このようなメッセージが貼られている。 ほほう・・・・。 下に設置された扇風機からの風にたなびく透明な布、それに当てられたライトの色彩が変…

Salomé -Passion@Bunkamura Gallery 8/ 2023年9月17日(日)

「~考察・現代作家によるサロメの愛と死~」との副題が付されている。 手法は絵画・人形等と様々もテーマのシバリから『サロメ』と『ヨカナーン』の関係性を表現するモノが多い。 歪んだ愛情の発露や「エロス」と「死」「退廃」「運命」などの単語が作品か…

レスリー・キー写真展@キヤノンギャラリー銀座 2023年9月16日(土)

「開設50周年記念展」は標題所でも開催、同様に第三弾で『レスリー・キー』の作品群。 タイトルは”JOURNEY.1”。 インドとアフリカをモデルが尋ね、市井の人々と写真に納まる。 その土地の風俗は十分に捉え乍らも、マッチョな体躯や顔つきも異なるモデルが混…

鉄道と制服~ともに歩んだ150年~@鉄道歴史展示室 2023年9月10日(日)

「ともに歩んだ150年」とは書かれているが鉄道開業からの節目の年は、確か昨年だった記憶。 とは言え、制服好きには堪らん展覧会だろうか。 一方、制服の着用は「鉄道営業法(1900年公布)」で義務付けられているとは驚きの事実だし。 表に出ている車掌さん…