2023-04-01から1ヶ月間の記事一覧
封切り二日目。 席数89の【シアター9】の入りは八割ほど。 幕末の安政の七年間は日本にとっての激動の時代。 『ペリー』は浦賀に二度目の来航をし、その後幕府は日米和親条約を締結。 大地震は頻発し著名人も多く亡くなり、またコレラも流行。 安政の大獄…
現時点では終了している展覧会。丁度、自分の訪問日が最終日。 ”東北芸術工科大学日本画コース卒業生二人展”とも書かれており、その二名は『神谷恵×古田和子』。 『神谷恵』の作品は日時の何気ない景色が広大な宇宙へと連環する表現。 有限が無辺へと違和感…
”仙人と呼ばれた画家「熊谷守一」”が副題の通り彼の晩年の姿を追った写真の数々。 中には『土門拳』と膝を突き合わせている場面を捉えたものや、『熊谷』が作者を撮った写真もあり。 添えられたキャプションは彼自身の言葉の抜粋も、うっすらと記憶にあるな…
”第16回 shiseido art egg”の第三弾、 一つのテーマで、ギャラリー全体の空間をある種の「場」に変換させる異色の試み。 発端は一昨年の大雨で、岐阜県の神明神社に在る大杉が倒れたこと。相当の樹齢を誇る件の杉は所謂御神木。地域の名物でもあった。 それ…
珍しく【BAG+1】と【BAG+2】の両方が純粋な展示会場として設定されている。 その分、出展作家数は多いということで、前所で六名、後所では七名の作品が並ぶ。 際立って面白かったのは『谷敷謙』の作品でこれは「押絵」を作るのと類似の技法だよねぇ。素材に…
封切り二日目。 席数118の【シアター3】の入りは六割ほど。 本来は、そこに属する人々の全てが幸福になるべきシステムが、時として牙をむくことがある。 なまじ狭い世間なばかりに一旦コトが起きてしまうと反目が表面化する共同体のありよう。 直近、わが…
既に終了した展覧会。自分が訪れたのは最終日。そのせいもあってか、来場者の姿は多く見かける。 【ACT1~5】を使っての開催も、以前は地階も使用していたので、作品数が減ったのか、それとも小粒になったのか。 それでも百点ほどが並んでいる計算だと…
”写真家と愛しい存在の物語 ”の副題と共に「Part3」とも示されている。 前回もほのぼのとした空気を味わえたので、今回も同様な期待。 似た思惑の人が多いのか、会場内の人の出入りは頻繁。 やはり猫の写真が多いのは判る気がする。一番、もふもふしてるし。…
封切り三日目。 席数98の【SCREEN10】の入りは六割ほど。 監督の『伊藤ちひろ』は過去多くの映画の脚本に、とりわけ『行定勲』作品に携わっているとの認識。 なので企画・プロデュースとして『行定』の名前がクレジットされているのだと理解。 その期待で…
封切り二日目。 席数118の【シアター3】の入りは七割ほど。 原題は〔Missing〕。 ただこのタイトルでは自分の知る限り1982年と2003年の映画があり、特に前者は「アカデミー賞」受賞作。 それと重ねることはせず、〔search/サーチ(2018年)〕のシリーズと…
封切り二日目。 席数244の【CINE6】の入りは五割ほど。 昨年の九月にテヘランで起きた事件。 二十二歳のマフサ・アミニさんが、ヒジャブを適切に着用していないとして道徳警察に拘束されその後亡くなった。 警察側は彼女が心臓発作を起こしたと主張も、家…
30年続いて来た標題ギャラリーでの展示も今回が最終。 施設全体の建て替えに伴い閉鎖となり一時「クリエイティブスペース8/@渋谷ヒカリエ」に移転する。 ここ暫くはご無沙汰だったけど、これは何を置いても行かねばとようやく最終日にやって来た。 ギャラリ…
”第25回グラフィック「1_WALL」グランプリ受賞者個展”とは言え、展示されているのは壁に投影される複数の映像と、やはり壁に取り付けられた幾つかの小さなオブジェ様の物体。 本展のテーマは「ひとり空間」とのことで内容は何れもそれを確かに感じさせるもの…
本シリーズ展ももう何回目だろうか。 現代アートの「OKETA COLLECTION」のその一部を無料で目にできるまたとない機会。 http://oketacollection.com/ 訪問当日は同氏も会場におられ、知己と歓談されていた。 展示作家は四十名近く、点数も多いし、相当数が纏…
何時もながらに楽しい展覧会は「東京TDC賞2023」の受賞・ノミネート作や世界のグラフィック作品が多数展示。 まさに、おもちゃ箱をひっくり返したような、との表現が当てはまりつつ、雑然とした雰囲気は皆無。 逆に洗練されたデザインの集合体は平面であれ、…
”名古屋芸術大学日本画コース選抜展” 当該シリーズ展も今回が三度目との記憶。ただ、毎年の開催ではなかったような。 学部生~大学院生まで計三十七名の作品が並び、中には複数作の出展も。 一番仰け反ったのは『河津諒太』の〔時間をくいちぎるハエ〕。 数…
封切り二日目。 席数224の【SCREEN1】の入りは三割ほど。 長い間離れて暮らしていた娘との絆を取り戻す。 本来なら{ロードムービー}で描くべき主題も本作の主人公『チャーリー(ブレンダン・フレイザー)』はそうはできぬ事情がある。 死期が間近はあり…
封切り二日目。 席数456の【SCREEN1】の入りは三割ほど。 アメリカでのスポーツビジネスの規模の大きさを改めて思い知らされる。 有望な選手には若い頃からエージェントが付き、スポーツチームやギアを提供する企業との交渉代理を行いその上前を撥ねる。 …
”Tokyo Contemporary Art Award 2021-2023 受賞記念展” 昨年も同時期に、やはり二名の受賞者の作品を観に行きやや複雑な心境になった。勿論「ああ。いいなぁ」との想いを抱きつつも。 その根っこの部分は同様も、今回は更に、寂莫とした感情が押し寄せる。 …
「ヨドバシカメラ」のTVCMで「まあるい緑の山手線♪」と歌われているけど、知識・情報系の番組を見れば西半分と東半分は別の区間であり更に東半分は上下で分かれていることは多くの人が知るところ。 本展は「山手線」がどのような経緯で今の形になったの…
封切り二日目。 席数154の【CINE9】の入りは八割ほど。 〔生きる〕は1952年公開のモノクロ・スタンダード143分の尺。 この『黒澤明』の名作を映画館で観た人は今時点で日本にどれくらい居るのだろう。 かく言う自分も名画座の特集の時に一度きり観てい…